藤ヶ崎龍神
琵琶湖の湖畔にひっそりと鎮座する龍神様です。
外宮
内宮と外宮があり、琵琶湖に面したこちらが「外宮」です。
背後には雄大な琵琶湖と空が広がり、長命寺山と津田山、更に左手に沖島を望む雄大な景色が広がっています。
岩場の上に小さな祠が設置されています。龍神様と弁財天様が祀られています。
後ろには、二つの巨岩に注連縄が巻かれた磐座(いわくら)が存在します。
内宮
外宮の反対側、少し先に「内宮」が在ります。
鳥居をくぐると先に、大きな岩の割れ目にできた空洞があり、「妙得龍神(みょうとくりゅうじん)」が祀られています。
岩穴を塞ぐ金網はカラスよけのために設置されているもので、お詣りの際は動かしてもよいと書かれています。
妙得龍神は天・人・地、三界を治め給う最高の守護霊で、其の本体は、白大蛇であり、水龍神でもあるとのことです。
藤ヶ崎龍神の周囲
内宮に向かって左手に、二体のお地蔵様も祀られています。
「安芸姫地蔵尊」と「藤姫地蔵尊」です。
外宮の横には琵琶湖を眺めながら過ごせるベンチが設置されています。
敷地から見える琵琶湖の景色は雄大です。
藤ヶ崎龍神へのアクセス
藤ヶ崎龍神へは、近江八幡駅からは約7㎞。
最寄りのバス停からも2㎞近く歩かなければならず、バスは1日に3〜4本しかありません。そのため自家用車、タクシーか、近江八幡駅近くのレンタサイクルで自転車を借りてが主な手段となります。
この日はレンタサイクルの自転車で向かいました。琵琶湖に向かって走ると遠くまで田園風景が拡がります。
琵琶湖に沿った湖岸道路を南下します。
右手にこの写真のところが見えたら、右手細道に進入します。
さらに進むとこのような場に出るので、先を左に曲がります。
すると、先に藤ヶ崎龍神の赤い鳥居が先に見えてきます。
おわりに
藤ヶ崎龍神の在るこのあたりは、名勝「水茎の岡」と呼ばれ、その様子は古くから 多くの歌に詠まれてきたました。他にも、平安時代の有名な宮廷画家「巨勢金岡(こせのかなおか)」が、あまりの絶景のために描くことができず、筆を捨てたことから「筆捨の岡」や「筆ヶ崎」などの名が残ったとも言われているほど景色の素晴らしい場所です。
観光客が多く訪れるような神社ではないですが、琵琶湖畔にひっそりと佇む様子、自然の岩穴に祀らた龍神様の姿は神秘的です。
滋賀県の有名な観光地の一つである近江八幡を訪れたさいは、ぜひ足を運んでみてください。
アクセス
住所:滋賀県近江八幡市牧町
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