三重城(ミーグスク):琉球を守る防御の要塞であり、旅立つ人を見送り、無事を祈る拝所。

三重城

拝所

琉球王朝時代の那覇港は、異国との貿易の中心地でした。その那覇港から龍の尾のように伸びた堤の突端に築城されたのが三重城です。
倭寇(中国の海賊)から琉球を守る防御の要塞であり、また、旅立つ人の無事や、琉球に帰国した人の無事を神に感謝する遥拝の地でもありました。

 

 

 

今は跡形はなく、拝所のみが残っています。

 

 

 

大正時代頃から那覇港の埋め立てが始まり、完全に地続きになり、現在ではわずかに先端部の石垣が残るのみです。
葛飾北斎が描いたとされる「琉球八景」の一枚、「臨海湖声(りんかいこせい)」を見れば、埋め立てられる前の様子を想像する事ができます。

 

倭寇の衰退とともに、港の防衛の役割の薄れてきた三重城は、琉球舞踊「花風」の舞台ともなり、大切な人の船出を見送る岬となっていきます。
現在も三重城からは、那覇港を見渡すことができ、那覇空港から飛び立つ飛行機の姿も見ることができます。

 

 

 

水神

 

三重城へ登る階段の左手下に「水神」の拝所があります。

 

五臓神

 

鳥居に向かって右手に、海岸へ降りる階段がります。

 

階段を降りると右側はすぐ海になっています。

 

 

海を背に振り向くと「五臓神」が祀られています。

 

おわりに

琉球時代に関する書物や小説に、よく登場する「三重城」ですが、実際に訪れて、ここからの景色や眺めを目にすると、改めて面白く読めると思います。

現在、三重城は「ロワジールホテル 那覇」のすぐ裏手に在り、ホテルを目指して行くと迷わず着けます。

 

 

ホテルの裏手に進むと、この案内があるのでわかります。

 

アクセス

住所:900-0036 沖縄県那覇市西3-2-35 付近

ゆいレール、旭橋駅から徒歩約15分

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