光泉寺
「日本温泉三大薬師」の一つで、養老五年(721年)僧「行基」によって開基されたと言い伝えられています。
行基が草津に立ち寄った時に、祈祷したところ優れた泉質温泉が湧き出したため、その温泉を守るために、「薬師如来像」を祀った「薬師堂」を建立しました。
日本温泉三大薬師の他の2つは、有馬温泉の「温泉寺」、山中温泉の「医王寺」です。
「光泉寺」の山門は、草津温泉の湯畑からすぐ近くの白旗源泉の後方にあり、長い急な階段を登ります。
山門の「仁王様 阿形像・吽形像」
遅咲き如来
釈迦堂のご本尊「釈迦像」は元禄時代の作で、奈良東大寺公慶上人により、大仏内腹の骨木をもって造られたと伝えられていましたが、事実は不明でした。公慶上人は、東大寺の大仏殿再建に生涯をかけた僧です。
しかし、平成17年の調査により、そのことが事実であると証明されました。
以来、300年を経て世に出た仏様であることから、「遅咲き如来」として信仰されています。
今まであまり花を咲かせられなかった人、これからもう一花咲かせたいと願っている人が願いを叶えられるよう、「遅咲き」を祈念する仏様として有名になっているようです。
現在は、草津町指定文化財に指定されています。
お守り、おみくじ
「遅咲きおみくじ」が一番人気とのことです。
干支の動物の中におみくじが入っている「干支みくじ」
境内に祀られている様々な仏様
湯善堂
不動堂
魚籃観音
1771年に、草津温泉の代表的な料亭桐屋、高原長右衛門により、草津町泉水にある金毘羅宮に奉献されたもの。
温泉観音
湯浴み弁財天
音楽、弁論、財宝、知恵の徳を司るとのこと。
弘法大師尊像
多くのお地蔵様
優しい表情や、愛らしい姿のお地蔵様が多く祀られています。
草津温泉の守り神
光泉寺は湯畑のすぐ目の前の高台にあり、石段を昇れば眼下に湯畑を見下ろせます。
草津温泉の湯畑。
おわりに
草津温泉のシンボルである「湯畑」の、すぐ目の前にある「光泉寺」。草津に着いたらまずお参りに訪れるのがお勧めです。
湯畑を背にして、写真の中央にある石柱が参道の目印で、後ろの森の中に光泉寺があります。
草津温の良質な温泉で体を癒し、いくつもある評判の食事処で腹を満たし、遅咲き如来に願掛けをすれば、とても充実した一日になりそうです。
アクセス
住所:群馬県吾妻郡草津町草津甲446
JR吾妻線「長野原草津口駅」下車→JRバス「草津温泉バスターミナル」下車→徒歩約1分
JR東日本「新宿駅新南口」よりJRバス関東「湯めぐり号」乗車→「草津温泉バスターミナル」下車→徒歩約1分
HP http://www.kusatsu.ne.jp/kousenji/info.htm
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