沖宮:琉球八社の一つであり、天照大御神が伊勢に行く前に降り立った聖地

沖宮(おきぐう)

 

沖縄県那覇市の奥武山公園にある神社「沖宮」は、琉球王国の琉球八社の制によって王府から特別の扱いを受けた8つの神社である「琉球八社」のうちの一つです。

琉球史料書によると、創建は源為朝公時代と伝えられています。
天燈山(てんとうさん)に鎮座するこちらの神社は、県内の霊能者には最古の神地として知られているそうです。

主な御祭神は「天受久女龍宮王御神(てんじゅくめりゅうぐうおうおんかみ)」で、神道の「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」の別名とのことです。

他に天龍大御神・天久臣乙女王御神・熊野三神など多くの神々が祀られています。

 

天燈山(てんとうさん)御嶽

霊峰・天燈山」、拝殿の左側に入り口があります。
階段でのぼれる小さな山です。

 

急な階段の上に赤い鳥居が見えます。この鳥居をくぐると御嶽があります。

 

天燈山に鎮座される御祭神、天受久女龍宮王御神(天照大御神)は、国家安穏・五穀豊穣・陸海交通安全の神様です。
天照大御神が本土の出雲に渡る前に、こちらの御嶽に降臨したという云い伝えがあります。

 

 

御嶽は黄金森(くがにむい)とも呼ばれ、この神社の中でも最大のパワースポットとされています。

 

天燈山御嶽の左手ある「うるま・琉球・沖縄世界平和之島」の碑。

 

ききみあぐむが節」の石碑。

 

喜納昌吉の「すべての人の心に花を」の歌碑

 

本殿・拝殿

境内は本殿をはじめ、八坂神社、弁財天、祈祷殿、権現堂、水神、住吉神社など多くの摂社があります。

沖宮公式サイトによると、巡拝は以下のように周るのが正式とのことです。

①本殿⇒②住吉神社⇒③八坂神社⇒④祈祷殿⇒⑤天燈山⇒⑥水神⇒⑦弁財天⇒⑧権現堂

本殿の屋根には沖縄らしい琉球瓦が使用された木造建築です。

 

ご利益は国家安穏、五穀豊穣、陸海交通安全などです。

 

鳥居をくぐると南国風の手水舎があります。

 

 

沖宮の狛犬は、犬ではなくてシーサーです。

 

 

住吉神社

拝殿を参拝し、案内板の順路表示に従って進むと、拝殿の後方あたりに参拝順序表示の3番目の末社「住吉神社」があります。

 

天風龍大神(あまふうりゅうおおかみ)・天火龍大神(あまひりゅうおおかみ)・天水龍大神(あますいりゅうおおかみ)が祀られており、十二支の子・丑・寅の守護神です。

 

八坂神社

参拝順序表示の3番目「八坂神社」です。

 

卯の神・申の神・午の神・酉の神・未の神・亥の神・戌の神・巳の神が祀られています。

 

 

水神

参拝順序表示の6番目。天燈山御嶽の対としてお祀りされているそうです。
水神は井戸をお祀りしています。

 

こちらの奥の左側に在ります。

 

沖宮では神様に祀るお水は全てを、この水神の井戸から汲んだものを使うそうです。

 

弁財天宮

参拝順序表示の7番目。こちらには神代十二支の「辰(たつ・りゅう)」が祀られてます。

 

弁財天の脇を小さな滝が流れています。

 

 

ご利益は、金運・財運開運・芸能、音楽等の芸事の上達などです。

 

権現堂

参拝順序8番目です。

 

権現堂には、十二支七福神が祀られています。
十二支と七福神が一緒に祀られているのは珍しく、神仏習合のなごりです。

 

Cafe「沖の茶屋」

境内にはCafe「沖の茶屋」があり、コーヒーや紅茶、マンゴーやグアバのジュース、かき氷などをいただくことができます。

 

 

営業時間:平日 am 11:00 〜 pm 3:00
     土日 am 8:00 〜 pm 5:00
定休日 :火曜日

境内には授与所があり、御神籤や御守、絵馬、御札などが売られています。

 

おわりに

沖縄・那覇市の奥武山公園には、読売ジャイアンツが春のキャンプを張る「沖縄セルラースタジアム那覇」がありますが、沖宮はその同じ敷地内にあり、巨人軍の選手はキャンプの際に参拝に訪れるそうです。

 

 

南国のトロピカルな雰囲気のある神社ですが、境内にある提灯の可愛らしいピンクが目を引きます。

 

モノレールの最寄り駅「奥武山公園」は空港からも近いので、沖縄旅行の最終日、フライトまでの残り時間があるときの過ごし方として沖宮の参拝はお勧めです。

アクセス

住所:沖縄県那覇市奥武山町44番地
那覇空港から:モノレール10分「奥武山公園」下車 徒歩3分

電話:098-857-3293
営業時間:社務所:9:00〜17:00
定休日:なし
駐車場:あり

https://okinogu.or.jp/

 

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