麻賀多神社
麻賀多神社は、千葉県、印旛沼の東側から南にかけての地域にだけに鎮座する神社で、その数は18社ほどです。その18社の総本社である、成田市台方に鎮座するのが麻賀多神社。「大伴家持(おおとものやかもち)」も参拝したとされ、由緒ある神社です。
この鳥居は、「二之鳥居」で「一之鳥居」は、1kmほど西、印旛沼の湖畔に立っているとのことです。
拝殿・本殿
御祭神は「稚産霊命(わくむすひのみこと)」、五穀の神様、産業を司る神様で、ご利益は「願望成就」。伊勢神宮の内宮である「天照大神」は妹神であり、鹿島神宮、香取神宮の神は弟神にあたるそうです。
鳥居をくぐり進むと階段があり拝殿が見えてきます。
拝殿の背後に在る、赤い色彩が目立つ本殿。
境内は巨木の森に囲まれ静かです。
神楽殿
神輿庫
祓戸社
拝殿の手前、右側に在ります。御祭神は瀬織津姫(せおりつひめ)、気吹戸主(いぶきどぬし)、速秋津姫(はやあきつひめ)、速佐須良姫(はやさすらひめ)。
「災厄、汚穢、罪障などを解除するため お祈りするところ」とのことで、拝殿に向かう前に、まずこちらを拝します。
天日津久神社(あめのひつくじんじゃ)
境内に在る末社「天日津久神社」。御祭神は天之日月神(あまのひつくかみ)です。
画家であり神道家、神典研究家でもあった「岡本天明」が、この天之日津久神社に参拝後、社務所で休んでいたら、突然右腕が動き出し、後に「日月神示」と呼ばれる天啓の自動書記が始まったとのこと。
日月神示とは、終末世界を告げた「神のお告げ」で、日本に限らず世界に及ぶことまで書かれていて、国土を守護する神、国常立尊(くにのとこたちのみこと)から降ろされたとされます。
御神木
境内左奥には御神木、樹齢1300年の東日本一の大杉があり、現在はパワースポットとしても人気の場所となっています。昭和10年、千葉県の指定記念樹第一号に指定されたものです。
健康運、延命長寿のご利益があるとされます。
周囲8m・高さ40mの巨大な杉で、ご神木の周囲を歩けるように、幹にそって歩道が設けられており、不老長寿のご神木として崇拝されています。
麻賀多大権現社
御祭神は麻賀多大権現。
麻賀多大権現や子安神社に向かう道は巨木の連なる厳かな森になっています。
子安神社
本宮は八王子の「子安神社」といわれており、御祭神は木花開耶姫(このはなさくやひめ)。縁結び、子授け、安産、家内安全などのご利益のある神社です。
境内にある末社
境内には、他にもいくつかの末社が祀られています。
猿田彦神社、青麻神社、幸霊神社、古峯神社、三峯神社、印旛國造神社、馬來田郎女神社、天神神社などです。
おわりに
麻賀多神社は、北に2km離れた船形に「奥宮」があります。
街中から離れた場所にあり、公共の交通機関もバスが1時間に1本あったり、なかったりで不便なこともあり、参拝客で混雑することもあまりなく静かで厳かな空気に包まれた神社です。
「天日津久神社」を目的に訪れる参拝者も多いようです。
アクセス
住所:〒286-0003 千葉県成田市台方1番地
JR成田駅下車、成田市役所バス亭より、または、京成線 公津の杜駅下車、成田市コミュニティバス北須賀ルート(甚兵衛渡し方面)に乗車、麻賀多神社前バス停下車
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