天河大辨財天社:超一流のパワースポット、精神世界の聖地、芸術芸能の神様

天河大辨財天社(てんかわだいべんざいてんしゃ)

奈良県の奥地「天川村」に鎮座する神社。広島県の「厳島神社」、滋賀県の「竹生島神社」と並ぶ日本三大弁財天の一つとされ、主祭神は「宗像三女神」の「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」、芸能や財運などをつかさどる「弁財天」の別名です。
強力なパワースポットとして、様々なメディアやネットで取り上げられることの多い天河大辨財天社ですが、
精神世界の聖地として、また芸能、芸術の神様として、多くのアーティスト、音楽家、芸能人も訪れるとのことです。

 

拝殿・神楽殿

中央に「弁才天」、右に「熊野権現」、左に「吉野権現(蔵王権現)」が祀られています。。

 

 

神楽殿・拝殿の様子。

 

 

神楽殿には立派な能舞台もあります。7月の例大祭や春秋の大祭には能楽奉納や演奏がされます。

 

五十鈴(いすず)

お詣りの際に鳴らす拝殿の鈴も少し形が変わっていて「五十鈴」と呼ばれ、下から綱をくるくる回して鳴らします。
五十鈴は、天河大辨財天社に古来より伝わる独自の神器です。
天岩屋戸(あまのいわと)に「天照大御神「あまてらすおおみかみ)」が籠ってしまったときに、「天宇受売命(あめのうずめ)」が岩屋戸の前で舞を舞い、岩屋戸が開かれた伝承に登場する、天宇受売命が使用した神代鈴と同様のものであると伝えられています。

 

五十鈴のお守りも購入できます。

 

境内

立派な赤い鳥居をくぐると、左手に手水舎があります。

 

 

さらに進み、赤い橋を渡り、次の鳥居をくぐり、階段を上ると神楽殿が見えてきます。

 

 

 

 

社務所、お守りなど購入できます。

 

ドキュメンタリー映画「地球交響曲(ガイア シンフォニー)」で、天川大辨財天社を知った人も多いかもしれません。境内で一休みできるスペースにポスターが貼られていました。

 

 

夜の天川大辨財天社。夜でも拝殿を訪れることは可能です。

 

この日は、神社のすぐ前のお宿に泊まったのですが、翌朝早く神社から響く太鼓の音で目が覚め、午前7時からの朝のお勤めにも参加させていただきました。

 

境内の末社

五社殿

参道の石段途中に五つの社殿が在ります。

手前から、龍神大神:弁財天の化身なる龍神、大将軍大神:八つの杜の内森本神社、大日靈貴神:天照大御神の御別名、天神大神:菅原道真公、大地主大神:琵琶山の地主守神 が祀られています。

 

天川の地域は「四石三水八ツ社」と呼ばれ、4つの天から降った石に、3つの湧き出る聖水、8つの社に囲まれた処を神域とするとあり、境内には3つの石が存在しています。

1つ目、二の鳥居の少し先右手の石

 

2つ目、五社殿の前の石。

 

3つ目は行者堂の横に、4つ目は駐車場手前にある弁天橋の下にあるが、現在では正確な場所がわかっていないとのことです。

 

行者堂

本殿を通り抜けると、役行者堂に降りる階段があります。

 

天川大辨財天社を開山した「役行者」が祀られています。

 

斎灯殿

大弁財天尊」、「不動明王尊」、「神変大菩薩尊」が祀られています。

 

神殿内の灯は、「大神様の灯」「皆様の心の灯」として、向こう千年、守り、ともしび続けられるとのこと。

 

禊殿(みそぎでん)

天河大辯財天社から歩いて7、8分のところに鎮座する「禊殿」。天の川と坪の内川が合流するあたりです。

 

御祭神は「経津主神」、「宇迦之御魂神」「国之常立神」
禊殿の背後にあるのが「高倉山」。高倉山は日本列島が出来た二億五千年前、最初に隆起した神聖な山とされ、「国常立神様(くにとこたちのかみ)=地球の神様」が祀られています。2011年8月の紀伊地方の大水害に見舞われた時に古文書が見つかり、そこに記されていたそうです。高倉山は禁則地、神奈備(神霊が宿る依り代)とのこと。

 

 

禊殿へのアクセスは弁才天社から「天の川温泉」方面に進むと、天の川温泉への案内があるミラーが見え、左手に進む道があります。左折して、この道を進みます。

 

 

右側に綺麗な「天の川」の流れを見ながら進みます。

 

 

しばらくすると、左側に禊殿が見えてきます。

 

周辺の訪れるべき寺社、場所

来迎院の大イチョウ・ゼロ磁場

弁財天の西隣り、すぐそばにある寺院「来迎院」。

 

その境内に在る樹齢800年の「大銀杏」。
天河弁財天社を詣せた「弘法大師」のお手植とされていて、県の天然記念物に指定されていています。樹高25m、幹周り6.50m、直径2mを超える巨木です。秋になり、葉が黄色に色ずくと圧巻だそうです。

 

 

 

大銀杏の傍には「ゼロ磁場」があるとされています。
ゼロ磁場とは、地球は北極がS極、南極がN極の巨大な磁石ですが、そのS、Nの2つの力が押し合い、互いの力を打ち消し合い、磁気の低い状態を保っている場所・地点のことだそうです。ゼロ磁場の多くは「中央構造線」と呼ばれる世界最大級の断層の上にあり、この断層に沿って、格式高い神社仏閣や、修験道の聖地、パワースポットなどが多く存在するそうです。

境内のゼロ地点には、小さな石碑が置かれていて、目印です。

諏訪大社、豊川稲荷、伊勢神宮、天河大弁財天社、高野山、金剛峰寺、山岳信仰(修験道)の山である石鎚山などにもゼロ磁場があると言われています。

 

井頭神社(韋駄天社)・山の神社

弁財天から天の川温泉方面に少し歩くと右手に井頭神社・山の神社の参道が見えてきます。

 

石の階段を少し登る鳥居があります。

 

鳥居をくぐると、すぐに二つの小さなお社が2つ並んで在ります。

 

向かって右が「井頭神社(韋駄天社)」、御祭神は経津主神、大河ドラマで名が広まった韋駄天(いだてん)神ですが、韋駄天神は俊足の代名詞のようになり、健康健脚のご利益があるとされています。

左が「山の神社」、御祭神は大山津見神、山々を統括する神様で神徳も広く、農業、鉱業だけでなく、漁業、商工業の分野にも及ぶとのことです。

 

在原業平朝臣(ありわらのなりひらあそん)の墓

「在原業平」平城天皇の孫で、平安初期の大歌人、当時、六歌仙の1人として崇められました。また世紀の美男子として知られ、希代のプレイボーイで、「伊勢物語」の主人公とされる人物です。百人一首、古今和歌集に収められた多くの和歌で知られてます。

弁財天から少し歩いて、天川中学の校庭の横に在ります。

 

在原業平の墓と称される墓は全国いたるところにあるそうですが、天川村にも、その1つが存在します。

 

 

食事処・カフェ・温泉

organic cafe naya

 

 

天川大弁財天社の敷地内、赤い鳥居の手前右側にあります。 道を挟んだ向かいには、座敷の部屋も用意されています。

 

 

静かで落ち着いて、気持ちがゆったりする雰囲気のカフェです。

 

 

住所:〒638-0321  奈良県吉野郡天川村坪内3

 

喫茶・御食事 Oh Tree おおとり

 

食事は和食をベースに、ヘルシーで食べごたえのあるメニューの揃うカフェです。弁才天から歩いて5分ほど。店内は落ち着いた、スピリチュアルな雰囲気もあります。

 

この日いただいたのは、鶏もも唐揚げ膳(1,000円)。鶏肉は自家製の黒大豆味噌に漬け込まれていて、ボリュームもあり美味しかったです。

 

他に、豚バラ梅照り膳素揚げ野菜のココナツカレーなどいろいろメニューがあり、もちろん食事をしなくても、カフェメニューも豊富です。

 

住所奈良県吉野郡天川村大字坪内240-1

営業時間 11:00~16:30 定休日 火曜日・金曜日

HP https://ja-jp.facebook.com/tenkawa.ohtree

 

天の川温泉センター

1987年にオープンした村営の日帰り入浴施設。玄関正面に楓の大木の柱がある木造平屋建て、館内もすべて木にこだわった造りです。内風呂の浴槽も、幅が30センチメートル以上もある槇で、底は檜と贅沢なつくりです。温泉は、しっとりつるつるになる「美人の湯」とのこと。露天風呂からは、天川村の空をのんびり眺めながら温泉に浸かれます。館内には、ゆっくり横になって過ごせる休憩室もあります。

 

住所:奈良県吉野郡天川村坪内232電話:0747-63-0333

営業時間:11:00~20:00 入浴受付は、終了30分前まで
定休日:火 この日が祝日の場合は翌日、年末年始

おわりに

奈良の奥地、「天川村」はまさに「天の川」という名の美しい河の流れるところで、素晴らしく綺麗な渓谷も有名です。

 

 

公共のバスで行くとすると、1日の本数は少ないですが、天川大辨財天社だけでなく、禊殿や来迎院など他の神社仏閣にもお詣りし、天の川温泉センターで寛げば、充実した天川村での1日が過ごせると思います。

天川大辨財天社」や「天川村」は神社仏閣巡りが好きな人、聖地、パワースポットに興味がある人にとっては、別格、断トツに人気のスポットとなっていて、現在は多くの人が訪れますが、自分も定期的にお詣りをしたいと思う神社の一つです。

 

アクセス

〒638-0321 奈良県吉野郡天川村坪内107

近鉄吉野線、下市口駅下車→奈良交通バス(中庵住行)で天河神社前下車

お問い合わせ 天河大辨財天社 社務所 TEL 0747-63-0558/63-0334

天川総合案内所 TEL 0747-63-0999

HP https://www.tenkawa-jinja.or.jp/

 

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